私は藤沢に住んでいる。
藤沢からは富士山が見える。
夏には、湿気が多くて見えない富士山。
家を出て、少し歩いて、
富士山が見えると、
冬が来た事を知る。
空気は澄み、
遠くにあるはずのそれは、すぐ近くにあるように見える。
あまりの大きさに、圧倒される。
富士山に登ると、富士山は見えない。
五合目にいても、富士山の全貌は見えない。
少し離れているからこそ、見える。
夢は大きい方がいい。
そのような事を誰かが言っていた気がする。
しかし、その夢を、その大きな夢の中を進んでいる時、
それは見えない。
夢を見つけた時には、それは鮮明に見えているはずだ。
進めば進むほど、見失う。
しかし、見失っている時こそ、
夢の実現に進んでいる時なのだ。
いつから夢が見えなくなっているだろう。
夢を見る事を忘れたわけではなく、
登っている最中である事を、望む。
最後に見た山はなんだったろう。

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