私は、所謂湘南の出身だ。
しかし、26歳頃まで、サーフィンをしたことが無かった。
「出身は?」
「藤沢。湘南ら辺。」
「あ、だからか〜〜」
私は所謂地黒だ。
その上、小さい時から、外で行われる運動を行ってきた。
夏場の練習が終わると、そのまま、真っ黒になる。
中学の時、初めての海外旅行に行った。
親に言われ、パスポートのコピーをとった時に事件は起きた。
白目、前歯。
それ以外は真っ黒な写真だった。
そのコピー、本人確認としての効力は皆無だった。
そんな私だからか、湘南出身だと言うと、
「だから黒いのか〜。サーファー?」
これを必ず言われる。
うんざりだった。
サーフィンには、相手がいない。
対戦相手、チームメイト。
そんなスポーツする訳無い!
そう思っていた。
26歳頃、ふとしたきっかけでサーフィンをする様になった。
ま、趣味の範囲で。だから下手だ。
しかし、相手がいないと言う気持ちは覆された。
サーフィンの相手は地球だった。
波はいつ来るのか、どんなのが来るのか、誰にも解らない。
そう、地球だけが知っている。
何だか、楽しめそうだ。
そうこうしている内に、初めて5年近くたった。
趣味なので、全く上手くならない。
そして、新たなるうんざりが発生した。
「うまいんでしょ。」と「教えて。」
だ。
湘南出身で、地黒である事は、こんなにも罪深い事だったのか。

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